犬猫の世界~共存
お腹を下す。。。
動物の体調で、不調がわかりやすいのは便ではないでしょうか。
何気なく見ている日ごろのウンチが、どのようになると正常ではないのか
正常な便の状態を覚えておくことで、病気の早期発見へ繋がり、
言葉で訴えることの出来ない動物の、苦痛を取り除く第一歩の手助けになればと思います

不調を知るには、まず正常を知ること。。。。

正常なウンチ: 形がしっかりしていてきれいに取れるウンチが理想的。
ウンチとは、食べ物が口から入り、胃→小腸→大腸を通り、消化吸収されなかった残りカスが出されたものです。
ウンチに野菜や食べたものがそのまま出てくることがありますが、
せっかく食べたのに、身体に消化吸収されなかったということですね。。。

正常ではないと思われるウンチ
<軟便>出てきたときは形があったが、取るときには崩れてしまうほど軟らかい状態。

続けて2~3回ウンチをした場合、1回目のウンチよりは軟らかい事が多いようです。
<下痢>固形物としての形がなくドロドロ、又は水のような状態。

軟らかいウンチ、又は下痢が一度で終わった場合。。。
お腹に負担がかかると、腸が自己防衛をする為、短時間のうちに下痢をしたりすることもあるようです。
その場合は、1度で終わることが多いかと思います。
(よくある急性下痢の原因)
・食べなれないものを食べる→拾い食いをしたり、フ-ドやおやつの種類を変えるなど。
・冷たい水をガブガブ飲んだ→冷えすぎた水を一気に飲むとお腹が冷えます。
人でもよくありますね。アイス食べ過ぎてお腹が痛い。。。とか。
・温度差のある部屋の出入りをした 等。
下痢や軟便の他に、元気がない等の症状がなく、原因が考えられる場合は、お腹を休める為にも
とりあえず一食抜き、その後もいつもより量を減らすなどして様子を見ていて良いようです。
ウンチの正常でない状態が続く場合。。。1度で終わらず、下痢や軟便が続く、元気がなくなる、食欲がなくなる、吐く、血が混ざっている。。
等の症状がある場合、寄生虫や中毒、アレルギ-や伝染病などあらゆる可能性が考えられる為、
早めに動物病院に行き、獣医師に診断してもらうことをお勧めします。

病院に行くとき、一番新しい便を持っていけると、検査がスム-ズに進みます。
時間がたちすぎているとあまり意味がないと思います。
*参照 犬の病気がわかる本*
吐く。。。
吐く姿を始めてみると、何事かと驚く方も多いのではないでしょうか。
「吐く」と言っても、時間や吐いたもの、色、状況などによって原因もさまざまです。

吐くとは。。
胃で消化されたものや胃液を口から出すことを
「おう吐」といいます。
胃で消化される前に、吐き出してしまうことを
「吐出(トシュツ)」といいます。

吐出の場合は、食べ物をそのまま出すので、もう一度食べるということもよくあります。
たま~にあわてて食べ過ぎて、出してもう一回食べる。。。という時は特に問題はないとか。
◇おう吐◇ 胃で消化したものを口から出す為、胃袋から先(胃や腸)に原因があると考えられるとのこと。

一過性の場合、ゴミ箱をあさったり、拾い食いをしたりすると、吐き戻すことがあります。
吐いたものの中に、おもちゃのかけらが入っていたり、お菓子の紙が入っていたりということも。。。
ビニ-ル等は、腸に絡まることもあるので、ゴミ箱や落し物にはご注意を。
◇吐出◇ 食べ物を食べた後、胃にたどり着く前に出してしまう為、
胃より前の食道に異常があると考えられるとのこと。
吐くというのは身体の不調に対する自己防衛反応で、吐いてすっきりするそうですが、1度吐いてもすっきりせず
苦しそうだったり何度も吐いたり、血が混ざっていたり元気がない場合は、何か消化器系に異常があると思って
獣医さんに早めに相談したほうが良いそうです。

吐いたときのチェックポイント
*食べてからの時間 →吐出の場合は、食べてから吐くまでの時間が短い。
*おう吐なのか、吐出なのか→食べ物が消化されていれば、おう吐。
*吐いたものの色 →おう吐の場合は、胃液や胆汁が混じる為、茶色や黄色が混じる琴が多い
*食べるときの様子 →異物が詰まっている場合、吐く前から様子がおかしいことが多い。
(頭を振っている、よだれをたらしている、咳き込むなど)
※吐く動作のみで、何も出てこない場合は、フィラリア症や胃捻転、胃拡張の可能性が高いです。
特に胃捻転の場合、緊急に動物病院に連絡をして連れて行く必要があると思います。
猫が吐く場合
猫は草を食べ、毛玉を吐き出そうとすることは、よくあります。
嘔吐が続く場合は深刻なことが多い為、病院に連れて行くほうがよいそうです。
*参照 犬の病気がわかる本*
よだれ。。。。
わんちゃんや猫ちゃんの、よだれの量や口臭を、気にしたことがありますか?
犬種によっては、普段からよだれが多い子も沢山いますが、
よだれが多くなることでわかる疾患もあります。

よだれが多くなる原因
・口の中の異常 ・食道や胃袋の異常 ・その他(脳の発作によるもの
<口の中の異常> 異物がある、刺さっているなどによる炎症や、口内炎、歯肉炎などが考えられます。
口のまわりの皮膚や粘膜の疾患でもよだれが多くなるそうです。
<食道や胃袋の異常> 食道の一部が狭くなる「食道狭窄」や、食道の一部に袋状のものができる「食道憩室」
等が考えられます。この場合、食べ物を吐き出してしまう症状もよくあるそうです。
<その他(脳の発作> 癲癇発作や、破傷風による痙攣で、よだれが多くなることがあります。

口腔内に異常がある場合の行動・サイン
・口臭がする
・顔をこする
・よだれや鼻水に血が混じる
・食べ物を食べにくそうにする、飲み込みづらそう等
・口の周りが荒れて臭う

普段から、口の中のチェックを出来るように、習慣付けていると異常がある時に発見が早くなりますよ。
何事も、慣らしておくことが大切だと思います。

猫の口腔内異常
猫は、嫌な味のもの、薬、一般家庭製品、口腔の病気や中毒、胃腸の不調、
腎不全等の代謝性疾患がある場合、大量のよだれを流す原因や口内炎の原因になります。
*参照 犬の病気がわかる本 ・ ブル-スフォ-グル博士の猫学*
目、耳、皮膚の変化。。。。。
顔は、よく見る部分の為、いつもと違う様子に気がつく方多いのではないでしょうか。
目や耳、皮膚の異常は原因が他にあることもありますので、注意が必要です。

目について。。目の大きい犬種や出ている犬種は目の疾患も多いです。
*目やにが多い →まつげの疾患や、角膜炎など炎症がある可能性
*目が充血している→アレルギ-や、角膜炎など炎症の可能性、まつげの疾患の可能性
*黒目が白くにごる→白内障 (白くにごる前にも、物にぶつかるなどの症状が出てきます)
白内障は、予防の目薬があります。効き目の違いはありますが、早期であれば
進行を遅らせる期待のできるものだと私は思います。獣医師にご相談下さい。
*目が腫れて見える→緑内障 (目を気にしてこする、等の症状もあるようです。)
*白目が黄色い →肝炎 (黄疸の症状です。)

耳について。。たれ耳の子は、立ち耳の子よりも悪くなりやすいです。
*頭をしきりに振る →外耳炎やアレルギ-、外部寄生虫などの可能性
*耳の毛が抜ける →外部寄生虫や、耳ダニ、天疱瘡などの可能性
*耳が腫れる →耳血腫 (耳が腫れ上がります。)
*耳の中が臭い、痒がる、耳の中が汚れている

皮膚について。。毛で覆われている為、皮膚の異常に気がつかないことが多いです。
マメにブラッシングをしてあげることをお勧めします。
*フケが出る →適度なフケは、皮膚を保護する役目もあります。大量に浮いていたら異常です。
*湿疹が出る 、痒みがある →皮膚感染症、アレルギ-性皮膚炎、外部寄生虫、外耳炎など。
*皮膚が黄色い →肝炎の可能性
*脱毛 →痒みがあるか、ないか確認する。
痒みがない場合は、精神性の場合や、ホルモン異常の可能性あり。

目に耳、皮膚に異常が見られる場合は、最近の行動を思い出す必要があります。
何かストレスになることがなかったか、環境の変化がなかったか、
普段と違う食べ物をあげなかったか等、普段からコミュニケ-ションをとり、
日々の様子を記憶に留めておければ良いなと思います。早期発見で、早めの治療を。
*犬の病気がわかる本*
内部寄生虫*外部寄生虫
わんちゃんや猫ちゃんは、素足でいろいろな所を歩きます。
そして、身体を綺麗にするために、舐めてグル-ミングをします。
その為、眼には見えにくい寄生虫が、身体の中に入ることがあります。
人にも感染します。感染すると、治療が終わるまで、沢山の動物が集まる場所には
行けなくなります。病院に行く機会がある時には、ウンチを持って行き、定期的な検査をお勧めします。
日ごろから、便を観察しておくことも、早期発見に繋がると思いますので、心がけてみて下さい。
お散歩後は、必ず足を洗うようにすると、予防になります。
獣医さん曰く、水で洗い流すのが一番!だそうですよ~
*回虫*
→ 20センチ弱の線虫。みみずのような形。下痢や腹痛を起こす。
胎盤を通して、子犬に感染することがある。猫の場合は、授乳時。
卵の混じった便や土が口に入ることで感染する。卵は腸内で孵化。
*鉤虫(十二指腸虫)*
→ 子虫が、口や皮膚、胎盤、肺などから寄生。腸に達すると、粘膜に噛み付き吸血する。
激しい腹痛、下痢、血便を起こす。抵抗力のない子犬は、死亡することもある。
*鞭虫*
→ 犬の盲腸に寄生する線虫。血便や激しい下痢を起こす。
虫卵は、土中で、5年以上も生き続けることがある為、便や、便が落ちた土は取り除く必要がある。
高温、乾燥に弱い。
*瓜実条虫*
→ 米粒に似た節が連なっている。虫卵は、ノミの体内で幼虫に成長し、そのノミを犬が口にすることで
感染する。お尻を痒がることが多い。濃厚感染すると、腸炎や痙攣を起こすことがある。
猫の場合、ねずみから感染することもある。
*コクシジウム*
→ 感染犬が排出した便に虫卵が混じっていて、2~3日たつと、感染力を持つ。
腸管内に寄生し、下痢や血便、貧血を起こす。無症状の場合もある。
*ジアルジア*
→ 汚染された便や食べ物、水などから感染する。小腸や胆のうなどに寄生し消化不良や、血便を起こす。
*バベシア症*
→外部寄生虫の、マダニによって媒介される。増殖しながら赤血球を破壊し熱や血尿、貧血を起こす。
その他にも、さまざまな内部寄生虫があります。外部寄生虫とは、ノミや、マダニやシラミ等です。
清潔にする、足を洗う、予防薬を飲むなど、症状がひどくなる前に予防をすることをお勧めします。
・参考・
犬の病気がわかる本
ブル-スフォ-グル博士の犬学、猫学